三つの約束と、小さな信念
アンミ・マユスが大切にしていること
「がんばる」と「癒す」のあいだに、やさしい光を。
八百屋としてホンモノを追い求める中で、「食べること」が作業になっていく人をたくさん見てきました。
私もそんな忙しさの中で食べることを愉しいと思えなくなっていた一人です。
心のどこかで「ちゃんとしたものを食べたい」「家族にはいいものを届けたい」と思いながらも、時間や情報の波に押されて、理想を諦めてしまう。
そんな現代の「やさしい理想」を、もう一度叶えたい──その想いからアンミ・マユスは生まれました。
私たちが目指すのは、「食で心を満たす時間」をデザインすること。

一、美味しさと想いを届ける
味覚の奥に、ぬくもりを。
アンミ・マユスが扱うのは、体にも地球にも負担をかけない青果や食材です。
有機栽培(JAS認定)、栽培期間中農薬不使用、エコ栽培など──自然のリズムに寄り添って育てられた青果のみを選び、余計な手を加えず、最短距離で食卓へ。
「安心・安全」は当たり前。その先にある「心が動く美味しさ」を届けたい。
旬の香り、採れたての甘み、手のぬくもり。食材一つひとつの中に、作り手の物語と生き方を感じてほしいのです。
食材は「作る」ものではなく、「育て、託す」もの。私たちはその橋渡しを、心を込めて行います。
二、未来を耕す食を選ぶ
自然と人が、ともに育つ食のかたち。
日本の表向きの食料自給率は38%。
ですが、その日本産のものを作るために輸入のものに頼っているものがあり、実際の食料自給率はたったの4%と言われています。
農業はどんどん高齢化が進み10年後にはほとんどがリタイヤしてしまいます。
儲からない農業には若い方や企業が参入してもコストばかりが嵩み続かないこともしばしば。
止まらない温暖化。ゴミ処理問題。環境汚染。
地球から自然の恵みを借りて便利を求め、感謝やそこに報いることをせずに私たちが今まで過ごしてきた結果ではないかと思っています。
私たちにできることはないか。未来の子ども達に明るい食の未来を届けられないか。
そう考え「ゴミが日本の農業を救う」この理念のもと、食品副産物を肥料に再生する循環型農業に取り組んでいます。
漢方の搾りかす、昆布粕、大豆粕、魚粉、牡蠣殻。それらを微生物の力で発酵させ、土を蘇らせるオリジナル有機堆肥を作り、それを土に混ぜ込むことで土壌改良が可能に。
化学肥料に頼らずに育てられる土が増え、農家さんのコストを減らし、次の世代へ農地を残すことができます。
現在は山間部の耕作放棄地を漢方堆肥を入れ耕し、農業に参入しやすい入り口を作ったり
「一家一畑」(いちいえ いちはた)
つまり、一人の農家さんが大規模な農業をするのではなく、私たち一人ひとりが畑を持ち自給自足できる環境をつくる。
それにより食料自給率を1%でも2%でもあげる。
子ども達にも食の素晴らしい体験をしてもらうことができる。
そんな夢に向かって八百屋を営んでいます。
豊かさとは、便利さではなく、循環の中にある。
今日の食卓を選ぶことが、明日の地球を耕すことになる。あなたの選択が、未来を変える一票になります。
三、心のバランスを大切にする
「食べること」は、「感じること」。
忙しさの中で、心の余白をなくしていませんか?
アンミ・マユスは、食を通して「心を整える時間」を届けたいと考えています。
私たちの扱う調味料や加工品は、無添加・無漂白・低温製法など、素材本来の味と香りを生かしたものだけ。
食べることは、栄養を摂るだけでなく、「感情の栄養」を取り戻す行為です。
あたたかい味は、人をやさしくする。ゆっくり噛む時間は、心を整える。
時間の余白は、心の余裕。食卓に灯る小さな明かりが、誰かの心を救う。
自分を愛することから始まる、愛の循環
皆さんは、「本当に価値のあるもの」を身につけたことはありますか?
たくさん持っていなくていい。でも、歴史があり、丁寧に作られた、本物を一つ。
それを手にした時、不思議なことが起こります。
自分が大切にされていると感じる。自分を大切に扱うようになる。そして、自分にはその価値があると信じられるようになる。
毎日、丁寧に扱う。鏡に映る自分を、少し誇らしく思う。「この価値を受け取れる自分でいよう」と、背筋が伸びる。
自分を愛することが、すべての始まり。
自分を満たすことができて初めて、誰かを満たすことができる。自分に価値を感じられて初めて、本当の豊かさを届けられる。
アンミ・マユスが扱う食材も、同じです。
安いものではないかもしれない。でも、本物です。作り手の想い、時間、自然の恵みが詰まった、価値のあるもの。
それを選ぶことは、自分への投資。「私は、この質を受け取る価値がある」という、自分への宣言。
食で自分を満たす時間が、心の余裕を生み、その余裕が、大切な人への愛になる。
自分を愛することから始まる、愛の循環。それが、アンミ・マユスの信念です。

さいごに。変な八百屋の女シャチョの言葉
長い熱弁を観て下さりありがとうございました。
八百屋として嫁として母として。
農家さんやお客様、そして野菜たちに
「生きるバランス」を教えてもらいました。
うまくいかない日も、誰かに支えられた日も、
その全部が“調和”の中にありました。
アンミ・マユスは、そんなバランスの入口でありたい。
がんばると癒す、与えると受け取る——
そのあいだをやさしくつなぐ場所として。
私が受け取ってきたぬくもりを、
食を通して次の誰かに手渡していきます。
今日もこの世界に、
ありがとうの循環が広がりますように。
── 女シャチョ 今井賀代后(いまい かよこ)
